かぎ編みに使う糸は、手芸屋さんなどに一般的に置いてある「手編み用の糸」を主に使用します。手編み用の糸の素材は、リネン・コットン・シルク・ウール・合繊などがあり、太さ・色・種類も様々です。
そのほか、荷ひもや布を裂いたものなど、糸状であれば、いろいろなものを編むことができます。
しかし、はじめは種類がありすぎて、何を選んでいいか戸惑ってしまうと思います。
はじめは、少し太めの糸で、薄い色の糸が編みやすいでしょう。
少し太めの糸とは、「合太」や「並太」くらいの糸のことです。かぎ針の5号か7号で編むのにちょうど良い太さの糸です。
糸の太さには7段階ほどあって、「合太」や「並太」は7段階のうちの中間か、中間より少し太めの糸になります。

■ 糸の種類
・ストレートヤーン(※ヤーンとは織物・編み物の材料として用いられる糸のこと)

ストレートヤーンとは、太さや撚り方が一定の糸のことです。太さは上記の様に様々な太さがあります。
編みやすく、また編み目も見やすく、シンプルな雰囲気に編みあがります。
初心者の方にお薦めの糸です。
・ファンシーヤーン
ファンシーヤーンとは、太さや撚りが一定ではなかったり、毛足が長かったりする糸のことです。ストレートヤーンと比べると編みにくかったり、編み目も見にくかったりしますが、表情豊かな編地が楽しめます。
同じ編み方でも、ストレートヤーンで編んだものと、ファンシーヤーンで編んだものを比べると、その違いはよくわかります。
編み物に慣れてきたら、ぜひチャレンジして欲しい糸です。
以下で、ファンシーヤーンの一部を紹介します
・ネップ

ネップ(糸の節・かたまり)が入った糸。
シンプルなものから模様編みまで幅広く使える糸です。
編みあがりは、ツイード風になります。
ファンシーヤーンの中でも比較的編みやすい糸です。
・スラブ

スラブとは、糸の太さが太かったり細かったりと一定ではない糸です。
シンプルな編み方でも、表情豊かに編みあがります。
ファンシーヤーンの中でも比較的編みやすい糸です。
・モヘア

モヘアとは、毛足が細長い糸です。
毛足が長いために、編み目が見にくかったり、絡まりやすい糸ですが、シンプルなものから模様編みまで幅広く使える糸です。
編みあがりはふんわり柔らかい手触りで、優しい雰囲気になります。