リネンは他の素材に比べ少し高価なため、使うのがもったいないと思われることがあるかもしれませんが、実はとても実用性にすぐれた素材です。
使うほどにそのよさに気付いて、もっとリネンが好きになるはずです。
ぜひとも、もっとリネンを使っていただきたいと思います。
リネンの耐久性はコットンの約2倍。
水に濡れるとより強度が増すため、くり返しの洗濯にも強い素材なのです。
リネンの吸水性はコットンの約4倍。
速乾性にも優れていて、濡れても短時間で乾きます。
リネンの通気性はコットンの約4倍。
天然繊維の中では最も涼しい素材といわれています。
体温を外に放熱しやすい素材のため、涼しく感じるのです。
リネンの表面にある成分が汚れをはじくため、汚れが繊維の奥に染み込みにくいのです。
付いてしまった汚れは、中性洗剤などをつけ、ぬるま湯で洗えばたいていのものは落ちます。
汚れがひどい場合は、50〜60度のお湯に1時間ほど浸してから同じ様に洗うと効果的です。
漂白をする場合は、生地の痛みが少ない酸素系漂白剤をおすすめします。
リネンはシワになりやすく、シワが取れにくい素材です。
しかし、リネンは重みのある素材のため、ふだん使いのものなら、お洗濯後の濡れた状態の時にシワを伸ばして干すだけでも大丈夫です。
しっかりとシワを伸ばしたい時は、霧吹きで水分を十分含ませて、高温でアイロンをかけるときれいにシワが伸びます。
この時、アイロンのスチーム機能も併用すると効果的です。
リネンは収縮率が高い素材です。
なかには、5〜10%前後縮むものもあります。
10%の収縮率というと、10cmのものが9cmになる程度ならそんなに影響がないかもしれませんが、 1mのものが90cmになると困ることもありますよね。
こうなってしまうのを防ぐために、大きなものを作る時には特に、必要量より少し多めに買い、水通しをして裁断することをおすすめします。
十分な水にリネンを1時間ほど静かに浸します。
その後軽く水気を切り、シワを伸ばして、物干し竿に掛けて干します。
この時に両サイドに生地の耳がくるように干すと、地の目が整いやすくなります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、難しいことではないのでチャレンジしてみてください。